ポンペイの電気事情

本日はポンペイの電気代について。

ポンペイには発電所があり、3年前の時点では
発電機が3台ありました。日本からの援助物資だそうです。
今は何機何だろう?
しかし!援助して、それでおしまいなので
メンテナンス方法なんてわかるはずもなく
壊れたらおしまい。
なので、どんどん島の電気量が減っていきます。

発電機が機能しなくなってきたり
島全体の電気使用量が多すぎたりすることが多発するので
ポンペイはよく停電します。
そんな時はキャンドルをつけて、ウクレレを弾いて歌って過ごします。
私はそんな時間が好きだったりします。

でも今回の滞在で停電はまだ一回だけ。
ポンペイにしては安定している気がします。
でも電圧が上がったり下がったりすることはいつもあるので
この間もアパートの洗濯機が機能せず、しばらくコンセントを抜いて復活しました。
この島で電化製品を使うのには根気と勇気が入ります。


そんな感じの電気事情なので
電気代が世界一高いと言われています。

日本では電気代は使った分を後払いですが
ポンペイでは前払い。スーパーで玉ねぎを買うように電気屋で電気を買います。

Pohnpei Utilities Corporationというところで
買いたい分だけお金を出すと、その分の電気をチャージするためのレシートをくれます。
こんな感じ。

すでにチャージし終わっているので載せてみます。
20ドル払って49.4ポイントの電気。

この紙を持ち帰り、部屋の電気メーターに番号を打ち込むと、買った分だけチャージされます。
この白い機械がメーターです。
うちではだいたい一日5ポイント減るので
20ドルで10日分くらいでしょうか。
なので一ヶ月の電気代は約60ドル。日本円で7000円ちょい?
たっけー!!!!!

まあガス代も水道代もないので光熱費の総計で言えば安いのですが。。。

他の国で住んだことがないのでこのシステムが私にとっては新鮮でしたが、
世界から見たらオーソドックスなのでしょうか?

ちなみにポンペイでは
以前は50セントから電気が買えたそうなのですが
あまりにも少ない額で皆買いに来るもんだから、行列が絶えずうんざりしたらしく
今は5ドルから(だった気がする)買えるそう。
うろ覚えなので間違ってたらごめんなさい。




忘れかけていたポンペイでの生活もだいぶ慣れ
改めて思うのは
物知りおじさんがよく言う「日本の常識で住んでいたら住んでいられない」ということ。

もうすでにポンペイ人感覚を取り戻しているので気にしていないですが
「シャワーの水漏れを治しにいくね!」と言われ全く来なかったり
待ち合わせ等の時間の調整は皆無
何かをやるとなっても前日や当日に準備を始めたり
レストランに入っても一時間以上ご飯が来なかったり

私と正太郎はそのへん全くストレスに感じていないのですが
普通の日本人感覚だったらすぐさま2チャンでスレ立てられて炎上するんだろうなあ、、、笑

そんなことを考えていたら
そういえば結婚式の時はまだポンペイに着いて2日目だったので
日本人感覚だったなあと思い出しました。
ポンペイでは、「これをやりたい!」と思ったら無理矢理にでも突き進まないと誰も動かないし気にしないし進まないのですが
教会での式が終わった後、家族写真は撮ったものの来てくれた人達との集合写真を取れていないことにご飯の後気づき
みんなそれぞれ散らばって遠くの方でご飯を食べたり遊んだりしていたので
「取りたいけどもう散らばっちゃったなあ、、、」と思い何もせず
家族との時間を満喫してそのまま終えてしまいました。

今思えば、無理矢理にでも集合させて撮れば良かったなあと後悔。
でもあの時は自分の役割を果たすのと式を楽しむので精一杯であり
謙虚な日本人を発揮していたんだなあ〜と
今になって思うのでした。

ま、思い出は写真じゃないんですけどね。
今後の滞在時には後悔が残らないようにポンペイ人になりきりたいと思います。


あともう一つ。
ポンペイの人って他人を良い意味で全く気にしないのです。
普通突然やってきた外国人が
自分のアパートに住みたいと言ってきたり
自分の隣の部屋に越してきたり
毎日家の近所を歩いていたり
小学校に乗り込んできて盆踊り教えたりしたら
日本の常識的には何かと警戒しそうなもんですが
ポンペイの人はぜーんぜん気にしません。
なんなら、障害を持ってる方でも、セクシャルマイノリティの方でも、何の偏見もなしに
平等に「人は人」として見ています。
そして人に干渉しません。

それってすごいことだな〜といつも思います。
私は割と周りを気にするタイプなので(これでも一応。会った人みんなと仲良くならないととか思ってしまう干渉しちゃうタイプ)
その点なかなかポンペイ流儀に乗れないと感じることがあるのですが
この点に関しては本当に会得したい。
そして世界中がポンペイの人のような価値観ならばどれだけ平和でゆるい世界になるであろうと思います。(それはそれでまたダメな点が出てくるのが人間なのですが)

なのでポンペイの小学校はすごいです。
ミクロネシア連邦内のいろいろな島出身の子どもたちや白人の子、突然日本人の子が一週間だけクラスに混じったのですが言語が通じなくても受け入れて仲良くしています。
もともといろんな島があって、それぞれの文化があって価値観があって、その中で生きてきたからなのでしょうが
ポンペイの子どもたちを見る度に
日本で起きるイジメや細かい差異を気にする流れが
本当に馬鹿らしくなります。
教育水準はかなり低めではありますが、自分の子供がいるとしたら本当にポンペイみたいな小学校に入れたい。


変な自己啓発書よりも大切なことを教えてくれる
ポンペイの人々なのでした。


2nd Pohnpei Life 

〜ダラダラハネムーン生活〜 Wedding ceremony, honeymoon, 2months stay in Pohnpei 留学時ブログ 「pohnpeiの生態を知っていただきたい」 http://ameblo.jp/auoysy-comfsm

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